■2001.10月号
英米のアフガン空爆は
“世界一豊かな国による、世界一貧しい国への攻撃”です
日本政府は戦争協力ではなく、平和的解決への努力を9月11日のテロ事件は、6000人もの人々が犠牲となる大惨事となりました。私は今回の事件によって、テロ行為への怒りとともに、アフガニスタンをはじめとする世界各地で500万人以上の人々(その大半は女性と子ども)が生存の瀬戸際に追いやられているという現実を改めて深く受けとめています。
先進国の2割の人々が地球上の8割の資源と生産物を消費し、8割の人々が残りの2割で生きています。世界の50%の人々が栄養失調です。
“命の価値を同等にすること”がほんとうの民主主義であり、“テロ”をなくしていくことにもなります。
2001年9月11日、世界は変わりました。アメリカは報復戦争を始め、日本政府はその支援に躍起です。 でも一方で、世界的な矛盾ー差別や貧困ーをなくしていくことが真の解決になる!という動きも徐々に育ちつつあります。“命の価値”を真摯に問いながら、今、ここから私たちができることを始めていきたいと思っています。
日本政府に平和的な解決を求める意見書 提出
9月議会では、漢人も積極的に提案し、国際的裁判システムの構築や、そもそものテロの背景である国際的矛盾、世界経済の不均衡や人権侵害などの解消に積極的に取り組むことなども求める意見書を賛成多数で可決しました。市長の夢のまちづくり
武蔵小金井駅南口の再開発事業は
ドキドキの綱渡り計画
それに 小金井に30階ビルは似合わない市長案は高度成長期に全国で計画され、バブル後に各地で矛盾が噴出している旧態依然とした計画です。
なぜ、今この計画が成立するのか、9月議会でも市からの情報提供はありません。市は施行依頼した都市公団が情報を出さないと言います。市民は市にお任せ、市は公団にお任せの現状はとっても危ないと思いませんか。地権者や市民が広く参加する検討の場と、理性的な議論と正しい判断のための情報公開が必要です。
それに21世紀は環境の世紀。超高層ビルが立ち並ぶ市長案は、地球環境に配慮し、将来までの展望を持ったものとはとても言えません。
市議会の過半数が市長案に反対している状況も変わりません。9月議会の漢人あきこの一般質問より
(1)公共施設での分煙の徹底を
§今年の「世界禁煙デー」のテーマは、“他人の煙が命を削る、受動喫煙をなくそう”でした。
東京都では1997年に「分煙化ガイドライン」を作成。8割以上の都民が公共の場の分煙化を進めるべきとの世論調査を背景に、都立施設の分煙化推進計画を進め、昨年で百%達成したそうです。
小金井では換気不備の喫煙コーナーが多く、保健センターや図書館は健康施策や利用者の声に配慮して禁煙なのに、体育館や福祉会館、公民館などでは分煙が不十分という具合に対応がまちまちです。市の公共施設は換気設備を整えることを原則に、無理な場合は屋外喫煙や禁煙にするよう提案しましたが…。
稲葉市長 喫煙者と非喫煙者がお互いの立場を尊重することが必要。仕事の効率面などもあわせて総合的に考える。
§個人間の配慮では難しいのが現状です。公共の場所は子どもなど主張のしにくい立場の人を基本に考えた環境を整えるべきです。(2) 事業系ごみの減量にむけた取り組みを
§この5年間の小金井市のゴミ処理量を見ると、家庭ごみは徐々に減少し、事業系ごみは逆に着実に増えています。昨年は家庭ごみも400トン増えてしまいましたが、全25000トンの1.6%。事業系は3000トンに対して300トンと10%増です。
また調布市の調査では、事業系の可燃ごみでは18%、不燃ごみではなんと70%が資源化可能でした。 各提案とも前向きな答弁でした。
▼機密文書リサイクルなど具体的方法の支援やアドバイスを含む事業所向けの分別キャンペーンを。
▼二枚橋、貫井北町の中間処理場では資源化可能なものは受け入れないようマニュアルの明文化を。
▼事業用大規模施設のごみ減量・リサイクル計画書と実績報告書の有効活用のため、立入指導や表彰などを。
▼二枚橋のごみ処理手数料の府中市、調布市に合わせた見直しを。◆市民派議員のネットワーク◆
漢人は、政党などに所属しない議員のネットワークに参加し、情報交換や学習会などをしています。
★市民自治をめざす三多摩議員ネットワーク(今年度は事務局です)
★地方議員による「財政研究会」
★自治体学会員の「議員政策研究会」★虹と緑の500人リスト運動
★全国革新議員会議 などいっしょに創ろう! 市民参加条例 策定委員会 開催中
小金井市でもいよいよ「市民参加条例」作りがスタート。公募の市民も含む策定委員会がおもしろいです。
選挙は、議会や市長への4年間の白紙委任ではありません。課題ごとの市民参加は必要不可欠。
第4回策定委員会 11/14(水)18:00~
第1回市民懇談会 11/22(木)19:00~
*その後の日程は随時市報に掲載。会場など詳細は 市役所企画課へ
策定委員会は誰でも傍聴でき、発言もできます。 ぜひ傍聴を!
2001.10月発行 漢人あきこの市議会レポート